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三重・岐阜 朝鮮通信使世界記憶遺産登録を記念し約240㎞を完走


 

三重県・岐阜県実行委員会では、7月21・28・29日の3日間を通して「朝鮮通信使」ユネスコ世界記憶遺産登録を記念するPEACE ROADを展開。

出発は、世界平和と文化交流の広場として活動を展開してきた高麗寺(三重県伊賀市の山奥、京都府南山城村に位置)。今年で3回目となった訪問は、昨年一昨年に比べ多くの参加者が集まる中、高麗寺関係者ら4名から平和安全祈願を頂くことができた。そして高麗寺関係者・参加者らが平和を込めてPEACE ROADの旗にサインを書き、その旗を受け取るライダーたちは、日本から韓国を連結する象徴となる「世界人類平和の鐘」を鳴らして縦走をスタートした。

 

炎天下の中でライダーたちは伊賀市の山道を越え、なんとか津市の三重県民団本部に到着。金秀雄支団長任をはじめとする民団関係者から飲食のもてなしやメッセージ(左上写真)等、身に余る歓迎を受けた。ライダーたちは民団関係者らからPEACE ROADの旗にサインを頂いた後、今日最後の目的地である分部町の講演会場へ向かった。

 

分部町での講演会は、「唐人踊りと朝鮮通信使」という題目で分部町唐人踊り保存会の小菅雅司さんが講演。PEACEROAD 2018 in Mie公式サイトによれば、小管さんは「見える形で先人たちの築かれた立派な文化や伝統を次世代にも遺していきたい」とし、唐人踊りをはじめとした皆が大切にしているものを相続させることの重要性や自分達の街の文化歴史の重要性を伝える事を通し、未来人材育成に力を注いでいる。参加者は「津の唐人踊りに何百年も前の朝鮮通信使の文化を感じて、それを戦災で多くを失いながらも大事にして次世代にもうまく継承されている事に感動した」と述べた。講演会後は、同じ「唐踊り」が残る岡山県などの災害復興支援の募金も行われた。

 

2日目となる7月28日、異例の台風が迫る中、津城を出発し勝速日神社(鈴鹿市白子本町)で平和安全祈願を行う。PEACEROAD 2018 in Mie公式サイトによれば、勝速日神社は「その名前から、F1レーサーの聖地として知られているが、それよりも朝鮮通信使胴掛が祭礼の際に奉納されていた大変貴重な神社であり文化的意義は非常に大きく、今回の縦走には外せない訪問地であった」とする。祈願をし終えると、数メートル先に位置する「体用山青龍寺」で参拝。関係者によれば、第11次朝鮮通信使(1764年)、通訳官朴徳源直筆の體用山が保存されているため現在は鈴鹿市有形民俗文化財としても指定されているという。

 

続いて向かった先は、鈴鹿市東玉垣町。ここでも「唐人踊り」が受け継がれており、保存会顧問の和田佐喜男さんの協力により「東玉垣町唐人踊りと朝鮮通信使展」が催された。和田さんによれば、東玉垣の唐人踊りは踊り好きの「ブンヨムサン」(文衛門と過去帳に記録)が伝えたとし、江戸時代に白子港への伊勢湾航路があった事から、海を渡ってきた朝鮮通信使や文化の可能性を示唆したという。また、参加者代表3名は、実際に衣装を試着や踊りの指導を受ける等の貴重な体験をした。

 

三重から岐阜に引継ぐ明日の本縦走のため、同日四日市市三浜文化会館では前夜祭として特別講演を開催された。特別講師として、現在ブラウン大学惑星地質・上級研究員として活躍されている廣井孝弘理学博士を招き、「青年学生 未来平和フェス in Mie~はやぶさと隕石の奇跡、そして未来の科学による世界平和~」と題して講演が行われた。参加者は「はやぶさが人間の人生のようにミッションを完遂した姿に改めて感動。その奇跡の背後には、はやぶさに命を与えた研究者達の投入と情熱があったと分かった」「廣井先生の講演には、惑星科学の研究を通じ実感された奇跡のような地球や人間への深い愛情があった」と感想を述べ、宇宙視点から平和を深めていった。

 


3日目29日は台風上陸による縦走中断も考えられたが、ライダーやサポーターらの熱い想いによって縦走決行。まずは民団四日市支部を訪問し、四日市市朝鮮初中級学校と民団桑名市部前を通過、そして桑名市役所で三重岐阜連結出発式典を行った。その後、予定より早く岐阜県民団本部へ到着し、無事に三重と岐阜の連結式典を開催することができた。ここからは三重と岐阜のライダーたちが一緒に滋賀の彦根まで向かう。

 

その後、大垣城が隣接する大垣公園では、歓迎式典が行われた。公園を出発する直前には急な大雨が降りだしたが、動じることなくライダーたちは笑顔で出発した。朝鮮通信使が通ったとされる中山道に沿って垂井、関ケ原、醒ヶ井を走り切った。

 

「こんな環境でまず今まで走ったことはない。自分1人だったらまずこんな状況では絶対走らない」(PEACEROADを初期から参加する三重ライダー)
「4区間の中で交代して走ったが、全区間で雨が降ったり止んだりした。だからライダー全員が同じ大変な状況を味わいながら走った」(初参加の岐阜ライダー)

今回の三重と岐阜のPEACEROADは縦走中に強い日差しや大雨、タイヤがパンクする等、アクシデントに見舞われることも多かった。しかしいかなる状況でも諦めず平和を願ってバトンを繋いで行くライダーたちの姿は、現代の朝鮮通信使とも言えるだろう。午後7時、予定より遅れてしまったが滋賀実行委員会関係者らに迎えられ、無事に彦根市民会館前へ到着。そして見事三重から岐阜、岐阜から滋賀までの合計約240kmを完走し、近畿へ平和のバトンを繋げたのだった。

参考:PEACE ROAD 2018 in Mie 公式サイト https://yspmie.wixsite.com/peaceroadmie

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7月12日 慶尚毎日新聞(韓国)
7月12日 世界日報(セゲイルボ=韓国)
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